曲げわっぱのお弁当箱って、手入れがめんどう?
高いのを買っても、もたないなら、もったいないし…
お弁当が、美味しくなるって本当?
曲げわっぱのお手入れは、『水かぬるま湯で手洗いし、しっかり乾燥させる』という、たった2つのシンプルな方法です。
木目がきれいなので中身の見栄えも良く、フタを開けると”ふわっ”と木のよい香りに、ほっとします。
お弁当箱を曲げわっぱにすることで、ご飯はふっくらして、しかも美味しい。
この記事では、曲げわっぱのお手入方法について、種類別に、わかりやすく説明します。
秋田県大館市産の曲げわっぱ弁当箱を、ずっと愛用しています。
目次
曲げわっぱ弁当箱は手入れがめんどう?
曲げわっぱのお手入れは、『水かぬるま湯で手洗いし、しっかり乾燥させる』というシンプルな方法です。
初めて使う前に、数回程度の湯通しをしたあと、しっかり乾かしてから使い始めるようにしてください。
それさえやってしまえば、あとのお手入れはシンプルです。
曲げわっぱのお弁当箱は、主に3種類あります。
どのタイプでも、よく乾かしてから使うことが、大事なポイントです。
いずれも、食器洗い洗浄機や、乾燥機は使えません。
それでは、種類別に説明していきますね!
①白木の曲げわっぱ
曲げわっぱを使い慣れている人であれば、おすすめのタイプです。
無塗装なため、木の本来の特性である調湿作用の効果が高いのが特徴です。
そのため、時間が経ったご飯でも、ふっくらとおいしく食べられます。
お手入れ方法は、各メーカーによって異なるため、確認するようにしてください。
どこのメーカーでも、白木の場合は、しっかりと乾かすことが必要です。
乾かす時は、下向きではなく、内側を外に向けるのがポイント!
できれば、しっかりと!まる一日は乾燥させておいたほうが、長持ちします。
白木は油分の耐久性が弱いため、シミになってしまう可能性が高いのが残念な点です。
キッチンペーパーなどで事前にしっかりと油分を取るか、おかずカップなどに入れて、木の面に直接触れないようにしてください。
白木(無塗装で、樹皮を剥いだままの状態)の良さは、木目や香りなど、素材がそのまま感じられることでしょう。
②ウレタン塗装の曲げわっぱ
ウレタン塗装のお弁当箱は、スポンジの柔らかい面に中性洗剤をつけて、水またはぬるま湯で洗います。
お手入れが簡単なので、「曲げわっぱは初めて」という人には、使いやすいでしょう。
油分が多いもの、色味のある食材を入れても色うつりや、染みになりにくいのが特徴です。
食べ終わってお弁当箱をしまう前に、おかずを入れた紙製のカップなど捨てます。
汁物や油の汚れをティッシュで拭きとり、持ち帰るようにしたほうがよいですよ。
帰宅後にお弁当箱を洗ったら、から拭きをしてから内側を上にした状態で、しっかり翌朝まで乾かすのがポイントです。
私が使用している曲げわっぱは、扱いやすいことも重視しているため、ウレタン塗装されています。
使い始めて3年弱ですが、木の香りもほんのりしますし、調湿機能が全くないわけではありません。
時間が経っても、ご飯がまずかったことはありません。
ウレタン塗装でも、メーカーや製作方法により異なるので、確認してくださいね。
塗装がはげてきたら、自分で米油を塗ったりしています。
③うるし塗りの曲げわっぱ
うるし塗りのお弁当箱は、スポンジの柔らかい面に中性洗剤をつけて、水またはぬるま湯で洗います。
曲げわっぱに”うるし”を塗ることで、さらに丈夫になり、白木と同様に抗菌作用もあります。
油分の多いおかずでも、汚れがつきにくく、染みにもなりにくいのはウレタン塗装と同じです。
曲げわっぱのお弁当が美味しいワケ
曲げわっぱのお弁当箱だと、ご飯が美味しいって本当?
曲げわっぱの材は、地域によって、杉やヒノキのほかにも、さまざまな木材を使っています。
私が使っている秋田杉のお弁当箱は、時間が経っても美味しいので気に入っています。
見た目だけで美味しそうに見えるだけではなく、実際の味はどうなのかを説明します。
ご飯を”かまど”で炊くと、さらに美味しく食べられますよ。
▶かまどでご飯をおいしく炊く方法とは?簡単に準備できて手間いらず!
木の調湿機能
曲げわっぱは、木の特性である、湿度を調節できる機能があります。
そのため、湯気やご飯などから出る、余分な水分を吸収してくれるのです。
夏でも腐りにくく、冬はおいしいご飯とおかずを食べられる、というわけです。
プラスティック製のお弁当箱を使っていた時は、
冷蔵庫にいれておいて、レンジで温めていました。
曲げわっぱのお弁当箱にしてから、冷蔵庫に入れず、レンジで温める必要がなくなりました。
ご飯をつめるときも、ある程度冷ましてから入れていたのですが、それも必要ありません。
むしろ、炊き立てのご飯をよそったほうが、おいしく感じます。
お弁当箱のつめ方
おかずも、つめこみ過ぎないことがポイントです。
曲げわっぱのお弁当箱では、ご飯をふんわりと”よそう”ことで、調湿機能の効果がアップします。
炊き立てのご飯を入れたあとは、ふたをせずに、常温で湯気をとばします。
その後に、おかずを入れていきましょう。
まずは、”ご飯”、次に”おかず”の順番がポイントです。
秋田杉の曲げわっぱ
曲げわっぱは、杉とひのきで作られているものが多く、地域によって名称も異なります。
ゆいいつ日本の伝統工芸品として認められている曲げわっぱは、秋田県大館市です。
お弁当箱のタイプは、小判型、丸型、二段型などさまざま。
大きさなどは、普段食べる量に合わせて選ぶとよいでしょう。
大館工芸社の曲げわっぱは、樹齢100年以上の秋田杉で作られています。
柾目(まさめ)と呼ばれる、木目が均一でまっすぐな模様の部分を使っているため、とても美しいです。
以前に、工場見学させていただいたことがあります。
あっつあつの熱湯から杉の部材をとりあげ、曲げ加工をしている様子は、まさに日本の職人!という感じでした。
お弁当箱の耐久性
私は曲げわっぱのお弁当箱を、3年ほど使用していますが、30年ほど長持ちしている人もいるそうです。
使うほどに木目に味わいが出てきますが、もし壊れたら、修理もしてくれるところもあります。
以前に、伝統工芸士の方にお話を聞く機会がありました。
そのとき「秋田では考えられないけれど、東京で満員電車で押されて破損してしまったものを、修理してほしいと依頼されたことがある」と。
壊れたらすぐ捨てるのではなく、修理して長く使えるのは、このような職人さん達のおかげでもあるのですよね。
おひつ代わりにも使える
曲げわっぱは、お弁当箱だけではなく、実は『おひつ』としても使えるのがメリットです。
少し大きめのお弁当箱を、実際におひつ代わりにしている人もいますよ。
私の知人のなかに「お嫁さんにおひつを買ってあげた!」という人が数人います。
▶かまどでご飯をおいしく炊く方法とは?簡単に準備できて手間いらず!
まとめ:曲げわっぱのお手入れ方法はたったの2つだけ
曲げわっぱ弁当のお手入れは、手で洗うこと、そしてしっかり乾かすというシンプルなものです。
ただし、①白木(無塗装) ②ウレタン塗装 ③うるし塗装 それぞれにお手入れ方法や、特性も異なります。
曲げわっぱのお弁当箱だと、ご飯はふっくらして、しかも美味しいです。
見栄えも良く、フタを開けると”ふわっと”木のよい香りがして、ほっとします。
プラスティックのパッキンを外すという、面倒な作業もなくなりますよ!
正しいお手入れをすれば、長く使えるので、お弁当をおいしく食べたい人に、おすすめです。
ちなみに、曲げぐい飲みや、曲げ茶筒なども素敵ですよ。
気になる方は、HPで商品のラインナップを見てみてくださいね。