音の出るおもちゃで、騒がしくならないものはないかな?
1歳頃からでも遊べるものはある?
音の出るおもちゃや楽器は、音色が優しいものであれば、大人にとっても癒しになります。
子どもが楽しんでいても、遊び方によっては、大人にとってストレスになってしまうこともありますよね。
とはいえ、自分から手を動かすことで音を出せるため、ほどよい力加減を体感できるので、子どもにとって良い体験です。
10年以上、子どもとおもちゃに関わる仕事をしていた経験から、おすすめをお伝えしますね。
目次
1)鉄琴・木琴
鉄琴や木琴は、叩き方によっては騒音と感じてしまうことありませんか?
まだ力の加減が分からない年齢のうちは、大人が叩いて聴かせてあげるとよいでしょう。
歩き始めの子どもがバチを持って歩くと、非常に危険なため注意が必要です。
・アウリスグロッケン(鉄琴)
スエーデンにあるアウリス社の『アウリスグロッケン』は、レ・ミ・ソ・ラ・シの5音階で構成されている鉄琴です。
通常は、「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」の7音階ですが、そこから2音階抜かれています。
わらべうたにも近いメロディーで、”ペンタトニック”と言われています。
叩いた後の余韻が長く、不協和音にならないため、癒される音色が出ます。
木製の棒と先がゴム製の2種類あり、それぞれ叩いたときの音の違いも楽しめます。
大人でも、叩きたくなる音色です。
ただし、大勢で使ったり、鍵盤を強く叩いてしまう場合は、ちょっとうるさく感じてしまう可能性があるでしょう。
小さな楽譜が付いていて、書かれている通りに叩けば誰でも曲を奏でられます。
メーカー:アウリス社 製造:スエーデン
・小さな森の合唱団/琉球版(木琴)
家具メーカーでのオークヴィレッジでは、家庭で楽しめるサイズから大型のものまで、絶対音感を持つ職人さんが製作した木琴を販売しています。
なかでも「小さな森の合唱団(琉球版)」は、でたらめに叩いても、誰でも琉球音階が奏でられる木琴です。
レとラの音階が抜かれていて、リズミカルに叩くと琉球音楽に聞こえます
そのため、子どもがめちゃくちゃに叩いたとしても、それほどストレスになりません。
通常は鍵盤の長さで音階が変わりますが、この小さな森の合唱団は、樹種によって音色が変わります。
また、鍵盤に樹種の名前が刻印されているので、木の種類によって異なる音色を楽しめるでしょう。
メーカー:オークヴィレッジ 製造:岐阜県高山市
2)打楽器
打楽器は、手で叩いて音を出すものもあれば、バチで叩くのもあります。
バチを持つのがまだ早い年齢であれば、叩いて遊べるおもちゃで遊ぶとよいでしょう。
・ボンゴ
しっかり作られているものであれば、ある程度強い力で叩いても、壊れません。
日本のメーカーであるナカノには、ベビー用のボンゴの他、楽器の種類が豊富にあります。
ナカノ公式HPはこちらから
・ジャンベ
アフリカの楽器には、面白いものがいくつもあります。
ジャンベは、大きい物から子供が叩けるサイズもあり、大小あれば親子で演奏が楽しめますね。
・アウリストロムメール
長さの異なる8枚のカバ材を円柱型にした、打楽器です。
付属のバチで、1枚づつ叩いたり、内側をくるくる棒でかき回すようにすると様々な音が楽しめます。
また、口に物を入れない年齢であれば、中にビー玉を入れて円柱を回すと、また違う音が楽しめるでしょう。
3つの種類のトロムメールがあり、板の配置が異なります。
メーカー:アウリス社 製造:スエーデン
・でんでん太鼓
日本の昔ながらのおもちゃ、でんでん太鼓は優しい音が特長です。
最近では、あまり売っているところを見かけないかも…
でんでん太鼓の原理を活かされた、「イヤイヤ」はおすすめです。
機械音ではない、優しい木の音で癒されます。
3.笛
機関車の汽笛「ポッポー」という音が出せる、ドイツ製の『トレインホイッスル』。
息を吹き込むことで、音が鳴る仕組みですが、大きいサイズだと吹き込むのが大変です。
もちろん、大きいほど迫力は出ますよ。
ごっこ遊びにも使えたり、何かの合図として使用するのにも良いおもちゃです。
4.クーゲルバーン(玉転がし)
クーゲルバーンは、「玉の道」という意味のおもちゃ。
ビー玉などの玉を転がして遊ぶもので、音が鳴る仕組みのものもあります。
・クーゲルバーン/シロフォン付き玉の塔(玉転がし)
本体の上にある穴に、土でできた赤・青・白などの小さな玉を入れると、右に左にスロープを転がり落ちていくさまが楽しめるおもちゃです。
そして、最後にソ・ファ・ミ・レ・ドの鉄琴があるため、「チロチロリン」という感じで、音を奏でます。
その音を聞きたくて、何度も玉をつまんでは、穴に落として繰り返し遊べますよ。
玉が小さいので、お口に入れる年齢のお子さんは注意してくださいね。
メーカー:ベック社 製造:ドイツ
・くるくるチャイム
30年以上のロングセラーおもちゃ「くるくるチャイム」は、くもんから発売されています。
10ヶ月以上の玉を手に持てるようになったら、遊べるでしょう。
鳥?のような本体の上から、プラスチックのボールを入れます。
玉が上から下に、くるくる回って、最後に「チリン」を音が鳴ります。
ボール受けがあるので、出てきた玉が転がっていくことは、あまりないでしょう。
メーカー:クモン 製造:日本
5.引っ張る
楽器ではないですが、六角形の巣穴と、紐で繋がっているハチを引っ張って遊ぶ「バズビー」も音を楽しめます。
両手で持って、紐を引っ張ると…ブルブルと羽音のような音をたてながら、巣穴に戻っていくというおもちゃです。
ハチの動きや、手に伝わってくる振動が面白くて、何度も繰り返し遊びたくなるでしょう。
テーブルなどの上に置いたまま紐を引っ張ると、羽音が大きくまるで本物のハチがいるようです。
タイにあるおもちゃメーカーのプラントイ社では、廃材となったゴムの木を使い、おもちゃを製作しています。
ゴムの木は、再利用が難しいと言われています。
おもちゃを通して、子どもたちに自然を大切にする心も育ってほしいとの願いがこめられているのです。
メーカー:プラントイ 製造:タイ
まとめ:2歳から遊べるおもちゃの楽器はプレゼントにもおすすめ
自分の手を動かして遊ぶ場合は、力加減を調整する必要があります。
また、小さな子どもでも、つかんで穴に入れるという動作により、成長が感じられることもあるでしょう。
大人も心地よいと思える音色であれば、ストレスフルです。
音のなるおもちゃは、絵本の読み聞かせと一緒に遊ぶのもおすすめです。
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