木製の積み木で、おすすめはある?
子どもの年齢によって、積み木は選んだほうがよいの?
木製の積み木は、赤ちゃんから大人も夢中になれるおもちゃです。
国産材は、無垢材で丁寧に磨かれて制作された積み木が多いのが特徴でしょう。
一方で、海外のメーカーは色がきれいなものが多く、インテリアとして飾ってもよいものが多いですね。
この記事では、木製積み木のなかから、おすすめを紹介します。
最後に、お手入れ方法についても解説していますので、参考にしてくださいね。
子どもと遊ぶ仕事を10年以上していた経験から、お伝えします。
目次
木製の積み木を選ぶポイント
積み木は、握りやすいものがよいでしょう。
お口に入れてしまう時期は、誤飲しない大きさの物を選んでください。
また、面取り(木の端を磨いてなめらかにする)しているほうがよいですね。
ただし、積み木を掴んだり積んだり、または、ごっこ遊びなどをするような年齢になれば、特に面取りしていないものでも良いでしょう。
カラーのものと白木のもの、どちらが良いというのはありません。
カラーは、まだ色をはっきり認識できない赤ちゃんと遊ぶのにもよいでしょう。
白木のよさは、木の種類によって木目や色の違いなども目で見る楽しさもあります。
木材は、四角や三角などにただカットしただけでも積み木として遊べます。
とはいえ、子どもが遊ぶには、安全面についても確認が必要です。
国産の積み木おすすめ
木の積み木がおすすめな理由は、子どもの五感をフルに活用して遊べることでしょう。
手入れをすることで、その次の代まで遊べるというメリットがあります。
無垢の木製玩具の良い点は、年月と共に飴色のように変化し、深みが増していくのも魅力です。
積み木は、積む・並べる他、ごっこ遊びもできます。
1~2歳だと遊べないから、積み木はまだ早いのかなぁ?
2歳頃までは、口に入れてしまうことが多いので、誤飲する可能性のある小さな物は避けましょう。
”パパやママが積んだものを崩す”という遊びもできるので、必ずしも適さない、ということでもありません。
家具メーカーの積み木
岐阜高山に本社のある木製家具メーカー『オークヴィレッジ』が制作しているブロックは、仕上がりが丁寧です。
樹種が刻印されている無塗装の「寄木の積み木」は、国産材が12種類以上あります。
色だけではなく、重さの違いやにおいなど、まさに五感をフルに使いながら遊べますね。
「どうぶつみき」は、うさぎ、くま、りす、きつねなど、森に住んでいる動物の積み木です。
ほとんどの動物は、大小あるので、親と子に見立てた”ごっこ遊び”もできます。
建具職人の技術が活かされた積み木
元建具職人のお二人が営んでいる工房『アトリエ倭』による、宮大工の技法を取り入れられた積み木です。
一つひとつ手作りで、丁寧に仕上げてあります。
「あられ」は、小さな面同士をつなぎ合わせるために、強く接着できるようになっているのが特徴でしょう。
”升(ます)”にも使われていた、古くから伝わっている工法です。
「くで(組手)」は、障子の格子を組み込む工法を利用した積み木です。
切込が八角形あり、その溝にはめ込むことで、さまざまなオブジェが作れます。
さらには、裏と表で異なる樹種を使っているため、オセロとしても遊べます。
伝統によって磨かれた美しい形が、実は身の回りにたくさんあるのです…。
アーティストのデザインによる積み木
アーティストであるママの発想から生み出された、西川材でおもちゃを作っている『mamamano(マママノ)』。
「四季・木つみ木」は、春・夏・秋・冬それぞれのバージョンがあります。
土台である木に、季節ごとに色が異なる葉っぱをのせていきます。
積み方によって、さまざまな表情になるのも楽しめますよ。
ほかには、バランスゲームや、おままごととしても遊べます。
かまぼこ板の積み木
神奈川県小田原市の名産”かまぼこ”の板に使われているのと同じ、スギ材で作られた積み木です。
「かまぼこつみき」は、無塗装もありますが、カラーは小田原にちなんだ色の名前が、付けられています。
海外の積み木おすすめ
海外のメーカーは、色が鮮やかで見た目にも楽しめる物が多いのが特徴です。
無害な塗装を使っている場合が多いですが、赤ちゃんが遊ぶのであれば、使用塗料は必ず確認することを、おすすめします。
王道の積み木
フランスの海岸松で作られている「KAPLA」は、子どもだけではなく大人でも夢中で遊べる積み木です。
黄金比率と呼ばれている、1:3:15で作られているため、建造物なども制作できます。
上に積み重ねたり、横へ横へと他の人の作品と連結させたりして、一人でも大勢とでも遊べます。
無塗装だけではなく、カラフルなパーツもあるので、大型オブジェを作るときにアクセントにもなるでしょう。
崩す音を楽しむ”ナイアガラの滝”や、”マウンテン(山)”もおすすめです。
作った後に一部のパーツを抜くと、「カラカラカラ」とキレイな音が響きます。
木とプラスチックのパーツの積み木
KAPLAを考案した、オランダ生まれのトム・ブリューゲンさんが同じフランスの海岸松で作った、「トムテクト」。
木の板と、プラスチックのクリップでジョイントして、さまざまな造形物を作って遊べます。
パステルカラーの積み木
ドイツのグリムス・シュピール社の「アーチレインボー」は、まさにカラフルな積み木です。
積むだけではなく、交互に重ねて遊んだり…。
他のブロックとの、コラボ遊びもしやすい積み木です。
積み木以外としても遊べるおもちゃ
積み木は、いろいろ遊べる玩具の一つです。
その中から、メインの遊び方ではないけれども、積み木としても遊べるおもちゃをご紹介します。
型はめパズル
型はめパズルは、種類が色々出ています。
箱のフタや側面に、くりぬかれている形と同じ物をはめられた時は、子どもも嬉しそうな表情を見せます。
パーツだけでも、積み木として遊べるおもちゃです。
脳トレゲーム
3歳から99歳までが遊べる、「カタミノ」は、フランスのギガミック社の脳トレゲームです。
付属の冊子を使って、パーツを選んで型をはめていく遊びがメインです。
パーツは様々な形があり、積み木としても遊べるので、まさに年齢を問わない玩具でしょう。
木製玩具の手入れ方法
木は、加工された後でも生きています。
手入れをすれば長持ちするので、面倒でも時々メンテナンスをすることをおススメします。
家庭でできる、簡単なお手入れ方法についてお伝えします。
汚れが付着した場合
ホコリや軽い汚れが付着した場合は、乾いた布でやさしくふきとるだけでOKです。
もし、目立つ汚れがあったら、水分を含ませた布を固く絞ってから拭きとってください。
その後は、必ず、陰干しで自然乾燥することが必要です。
ドライヤーで乾かしたり、直射日光が当たる場所に置くと、ひび割れなどを起こして劣化してしまうので注意しましょう。
木製玩具は、湿気などでカビが発生してしまうこともあります。
特に赤ちゃんが口に入れる可能性がある場合は、気を付けてくださいね!
または、消しゴムを使うと汚れが取れる場合もあります。
黒くなってきた場合
使っているうちに、黒くなる部分が出てくることがありますが、木の特性の一つです。
気になる場合は、300番台から400番台の、目が細かい紙やすりを使ってみてください。
やすった後は、木の粉が付着しているので、乾いた布でやさしくふき取りましょう。
ヤニが出てきた場合
ヒノキ材には、シミのような”ヤニ”が出ることがあります。
気温が高くなった場合などに、木の樹液(ヤニ)が溶け出してくることが原因です。
そのままにしても、特に害はないですが、無水エタノールでふき取ると、べたつきは抑えられるでしょう。
ただし、ヒノキのよい香りも薄らいでしまう可能性があります…。
無水エタノールで拭いた場合は、自然乾燥するようにしてください。
ヤニの濃い部分が気になる場合は、その後に紙やすりを使うとよいでしょう。
破損した場合
玩具の一部が欠けたという場合は、木工用ボンドを使うとよいでしょう。
爪楊枝などを使い、薄く塗って接着します。
もし、ボンドがはみ出てしまったら、濡れティッシュ等で拭き取ってください。
塗った後は、マスキングテープで固定して、数時間は置いておくことをおすすめします。
ひどい破損の場合は、購入したところか製作者に相談してみるのもアリです。
まとめ:木製の積み木おすすめについて
どの積み木がよいのか、選ぶのに迷ってしまう…
木製玩具で遊べる施設などで、実際に遊んでみては、どうでしょうか?
お子さんが夢中になって遊んだ物を選ぶ、というのでも良いかもしれません。
国産材の積み木は、無塗装で樹種の違いを楽しめる物も多くあります。
海外メーカーは、カラフルなものが多く、インテリアアイテムとして使えることもあり。
おすすめの積み木は以下の通りです。
おすすめの積み木
- 寄木の積み木/オークヴィレッジ(株)
- どうぶつみき/オークヴィレッジ(株)
- あられ/アトリエ倭
- くで(組手)/アトリエ倭
- 四季・木つみ木/mamamano(マママノ)
- かまぼこつみき/ラ・ルース
- KAPLA(カプラ)
- トムテクト
- アーチレインボー
- 型はめパズル
- カタミノ
木製品は、お手入れをすることで長く使えます。
積み木を使いながら、絵本の読み聞かせをするとより楽しめますよ。