23歳のバレエダンサーと、70歳でバレエを始めるハラボジ(おじいさん)。
祖父と孫ほど年の離れた二人が、バレエを通じて、成長していくヒューマンドラマです。
韓国テレビのtvNで2021年に放送された、全12話のドラマです。
日本でも2024年5月に、ミュージカルの舞台で上演されました。
原題:나빌레라
※写真はイメージです。
目次
『ナビレラ-それでも蝶は舞う-』あらすじ
バレエダンサーとして、毎日練習しつつも、家族や友人のことで悩み・葛藤している23歳の青年、イ・チェロク(ソン・ガン)。
一方、そんなチェロクが踊っている姿を見て、子どもの頃に見たバレエダンサーと、自分の夢を思い出した、元郵便配達員で70歳のシム・ドクチュル(パク・イナン)。
このハラボジ(おじいさん)と、孫ほど年の離れている青年の二人が、バレエを通じて、心を通わせていくストーリー。
ドクチュル(パク・イナン)は、亡き友人を見送った帰りに、とあるビルの中から、音楽が聞こえてきて思わず立ち止まる。
そして、誘われるように音楽の流れている方に歩いていくと、バレエスタジオが目の前にあった。
そこで、薄暗いスタジオの中で陽の光を浴びて、華麗に踊るチェロク(ソン・ガン)に、釘付けとなる。
亡き友人の遺した言葉から「今しかやれない。今からでもやりたいことをやろう」と。
思い立ったドクチュル(パク・イナン)は、再びバレスタジを訪れ、レッスンをしてもらえないかと、頼み込むのだった…。
チェロク(ソン・ガン)のスランプ状態を見かねた、師匠であるスンジュ(キム・テフン)が、ドクチュル(パク・イナン)にバレエを教えるように指示。
一方で、ドクチュル(パク・イナン)には、バレエを教わる代わりに、チェロク(ソン・ガン)のマネージャーをするようにとの条件をつけた。
最初は、うっとおしがっていたチェロク(ソン・ガン)だったが、優しく接してくれるドクチュル(パク・イナン)に、次第に心を開いていく。
韓国ドラマ「ナビレラ-それでも蝶は舞う-」について
韓国のtvNで2021年に放送された、全12話のヒューマンドラマですが、原作はウェブトゥーンの「ナビレラ」です。
チェロク役のソン・ガンは、撮影前にバレエの映像から体のラインを研究したり、約半年ほどバレエを習うなど、役作りに熱心に取り組んでいました。
同じく、ドクチュル役のパク・イナンも、実年齢が77歳でありながら、半年間バレエを習ったそう。
身心の辛さを耐えてドラマに臨んだ、まさにプロの役者さんたちです。
韓国ドラマ『ナビレラ-それでも蝶は舞う-』出演者たち
主人公のハラボジ(おじいさん)である、ドクチュル(パク・イナン)と、若きバレリーナチェロク(ソン・ガン)の周りには、ベテランから若手俳優まで、一人一人のストーリーが、うまく描かれています。
◆パク・イナン 박인환(役名:シム・ドクチュル)
子どもの頃に見た、男性バレリーナに憧れるも、父親に反対されてしまい、郵便局員として長年働いてきたドクチュル(パク・イナン)。
亡くなった友人を見送ったあと、とある古いビルから聞こえてきた音楽に吸い寄せられ…。
そこには、若い青年チェロク(ソン・ガン)が、陽の差し込むスタジオで、バレエの練習をしていた。
声をかけられ、その場を慌てて立ち去るドクチュル(パク・イナン)。
しかし、バレエをやりたいと思う気持ちを抑えることができず、再びスタジオを訪れるのだった。
パク・イナンさんの、若い人達にかける言葉が、優しくて暖かいです。
こんな大人が側にいてくれるだけで、心強いと思います。
◆ソン・ガン 송강(役名:イ・チェロク)
チェロク(ソン・ガン)は、バレエダンサーとして毎日必死に練習するも、足の不調もあってスランプ気味。
家族のことや、元同級生との問題を抱えていて、憂鬱な日々を過ごしていた。
そんなある日、自分の練習を見ていた70歳の老人ドクチュル(パク・イナン)から、バレエを習いたいと頼まれる。
始めは、うっとうしく思い、時には冷たい言葉を投げつけてしまうチェロク(ソン・ガン)。
そんな彼を、孫の様に心配するドクチュル(パク・イナン)の優しさに触れ、少しづつ心を開き始める。
チェロク(ソン・ガン)の父親であり、サッカー部の監督のせいで、人生が狂ったと難癖をつけてくる同級生のホボム(キム・グォン)に、いつも喧嘩を売られてしまう。
チェロクは反抗的でありながらも、ドクチュルの家族に礼儀正しく、
次第に溶け込んでいく様子に、なんだかほっとしてしまいます。
◆ナ・ムニ 나문희(役名:チェ・ヘナム)
ドクチュル(パク・イナン)の妻で、3人の子どもを育てた肝っ玉母さん。
貧乏暮らしでありながら、夫の苦労を人一倍理解している。
始めは、ドクチュルがバレエを習うことに猛反対だったが、夫の気持ちを理解し応援するようになる。
なれない手つきで、携帯のメールをする姿が微笑ましいです。
◆キム・テフン 김태훈(役名:キム・スンジュ)
チェロク(ソン・ガン)を見出し、師匠として指導している元ダンサーのスンジュ(キム・テフン)。
ドクチュル(パク・イナン)が、バレエを習いたいと懇願するも、最初は断っていた。
しかし、チェロク(ソン・ガン)にスランプ状態を抜け出させるため、よい効果が出るかもしれないと、マネージャーを兼務する条件で、レッスンを受け入れる。
元妻でバレエダンサーのソリ(ユン・ジヘ)とは、口喧嘩しながらも、強力しあうこともしばしば。
◆ホン・スンヒ 홍승희(役名:シム・ウノ)
ドクチュル(パク・イナン)の長男の娘であり、孫であるウノ(ホン・スンヒ)。
いつも父親から指図されることに、うんざりするも、反論できずにいた。
大学卒業後に、インターンで入ったレストランは、チェロク(ソン・ガン)のバイト先でもあった。
正社員になるために、嫌なことも耐えてるしかないウノ(ホン・スンヒ)は、おじいちゃん思いの優しい女の子。
◆キム・グォン 김권(役名:ホボム)
チェロク(ソン・ガン)の元同級生で、サッカー選手を目指していた。
廃部になった原因は、監督のせいだと恨み続け、その息子であるチェロク(ソン・ガン)を、何かと目の敵にしている。
不良仲間とつるんで、いつもビリヤード場に入り浸って、毎日くすぶっていた。
ドクチュル(パク・イナン)は、そんなホボム(キム・グォン)にも優しい言葉をかけるが、反抗する気持ちは、そう簡単には変わらない…。
韓国ドラマ「ナビレラ-それでも蝶は舞う-」 のみどころ
バレエダンサーで、コンクールを目指して練習しつつも、本気で打ち込めないでいるチェロク(ソン・ガン)。
一方で、幼い時に初めて見たバレエダンサーに憧れていたが、父親に反対されて、家族を養うために必死に働いてきた、70歳のドクチュル(パク・イナン)。
それぞれの家族や友人たちもまた、悩みを抱え、葛藤しながら生きている。
世代ごとに抱える悩みは異なっても、自分一人では解決できないことが多いのは同じ。
けれども、その人に寄り添い、助け合って生きている姿は、じーんと胸にきて、涙が自然と溢れてくるような作品です。
印象的なのは、古びたビルにあるダンススタジオや、雪が舞い散る中でバレエを踊っている姿。
とても幻想的なシーンに、見入ってしまいます。
いくつになっても、やりたいことを諦めない姿は、どの世代にとっても、何かしら心に響くのではないでしょうか。
「死ぬ前にもう一度舞い上がりたい」そんなドクチュル(パク・イナン)の言葉が、印象的です。
韓国ドラマ『ナビレラ-それでも蝶は舞う-』はどうやって見られる?
『ナビレラ-それでも蝶は舞う-』は、Netflixのオリジナル作品です。
配信が変更となる場合がありますので、公式HPにて確認をしてくださいね。
1)動画配信:Netflix
2)DVDボックス
3)マンガ
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